ふれあい
   学びあい
     助けあい
  • ■九栄会は、九州不動産専門学院及びその姉妹校の卒業生(=合格者)による同窓会組織です。会員相互の親睦を深め、卒業生と母校の繁栄に寄与すると共に国家社会に貢献することを目的にしています。
  • ■上記の目的を達成するために講演会、バスツアー、花見会、納涼会、ゴルフコンペ、台湾親善訪問等と様々な行事を行ってまいりましたが、一般の皆様の参加ご希望が多くなったため、会員の門戸が開放されました。
  • ■そこでこの度、年間行事ならびに交流と親睦のあゆみ等を集大成しましたので公開させていただきました。ご覧になる場合は上記の項目をクリックしていただければ目的のメッセージに到達いたします。この情報が皆様の関心事項にお応えするだけでなく、内在する公益性ゆえ、すすんでご参加いただければ幸甚の極みです。
 

ごあいさつ
同窓会発足30周年
九栄会は「まごころ共同体」です。

 九州不動産専門学院グループ同窓会・九栄会
 会長 角 洋一郎

角 洋一郎  師走の慌しい中にもかかわりませず、九州不動産専門学院とそのグループ校の「卒業式・祝賀会・謝恩会」にご出席賜わりまして誠にありがとうございます。

 皆様は、不動産・法律分野や建設関連国家資格の取得を目指して学院グループの各校で学ばれ、専門知識・技能の習得(修得)と自らの資質や能力の向上に努めてこられました。このたび、それぞれの目標を見事に達成されましたことは、皆様の不断の努力の賜であり、心から敬意を表します。

 昭和60年12月に初めて実行された「卒業式・祝賀会」は、学院で学ばれ合格された皆様をただお祝いしてあげたいという素朴な気持ちから開始された行事でありました。「継続は最大の力なり」をモットーにひたすら合格された皆様の門出をお祝いしてきたこの催しも、関係各位のお陰をもちまして30年の歳月を刻むことができ、やっと「歴史」の仲間入りができました。
 そこで今回、同窓会発足30年を記念し、従来の「立食形式」を「全席着座」に改め、グループ校の合格者・卒業生はもとより講師の先生や各界・各団体等多方面の皆様と十分にくつろぎながら交流できる場にさせていただきました。

 九栄会の年間行事・活動等は巻末に掲載しておりますので詳細は省きますが、学院グループの卒業生を堂々と社会に送り出していくにふさわしい内容のものにしていく不断の努力の積み重ねでもありました。
 九栄会の代表的な特徴のひとつに会員の皆様の多彩な顔ぶれがあります。生徒さんの通学(通信教育含む)範囲や立場や業種のバリエーションやその意識の高さ、強さがストレートに会員構成に反映されております。その結果、自ずと催される行事や活動も志が高く多様性溢れるものにならざるをが熱気に満ち、躍動的なのは以上の理由によるものと思われます。しかも近年は九栄会が催す行事が会員の皆様の関心事項にお応えするだけでなく、内在する豊かな公益性ゆえ、会員以外の同窓生や関係者の皆様もすすんでご参加して下さるようになって参りました。

 母校への報恩の情から発した極めて私的な団体であったにもかかわらず、今日では学院グループとご縁の出来た皆様がわけ隔たりなくご入会できる共同体に育ってまいりました。「誠実・堅実・確実」な学院グループの経営に基盤を置く、「まごころ共同体」に早速ご加入され、ご自身の研鑽やお仕事に役立つ情報交換、異業種の方々との交流の場としてご活用くださいますようお願いし、晴れの日の祝辞に代えさせていただきます。

『心誠ならされは如何なる嘉言も善行も
皆うはへの装飾にて何の用にかは立つへき
心たに誠あれは何事も成るものそかし』
(明治天皇「陸海軍人ニ賜ハリタル勅諭」より)

 九州不動産専門学院グループ同窓会・九栄会
 名誉顧問 小菅 亥三郎

小菅 亥三郎  月日の経つのは誠に早いもので今年も師走となりました。その年に合格された受講者の皆様に合格祝賀パーティを開催させていただこうと思い立ち、実行したのが30年前の昭和60年の今月、12月22日でした。会場は西鉄グランドホテル2階の舞鶴の間(当時)で、参加者は私たち学院職員含めて40人足らずのささやかな宴でした。

 昭和55年3月に創立した九州不動産専門学院に、並入る競合をおいて入学され国家試験の難関を突破され合格の栄冠を見事掌中にされた皆様と喜びを共にする祝賀会の幕明けはかくして始まりました。

 創立以来、行事といえば内向きの催ししか経験のなかった私たちにとって、合格者のための祝賀会ほど衝撃的なものはありませんでした。例えていえば、九州電力や西日本鉄道が電気や通勤通学定期券を使用し購入した人を対象に祝賀会を催すようなもので、それこそ民間企業文化にコペルニクス的転換を強いるものでした。

 いわばこの祝賀会はこれからの社会人学校のあり方を自問し、自答していく試行錯誤の旅の開始でもありました。

 それはまずこの行事の案内対象者の定義付けから開始されました。入学して下さった受講者全員を対象とする訳にもいきませんので、該当する年度に合格し、学校の側で把握できた人、それも宅建の合格発表のある11月下旬か12月上旬までとしました。資格試験は沢山ありますが、学院が開設している講座を受講して下さった人に限定したのは言うまでもありません。

 対象者の特定の次には告知の課題があります。また対象者といっても合格発表は通年で実行されますので範囲指定では十分な配慮も必要です。

 一方的にご案内を送付するだけで出席者が見通せるほど甘いものではありません。送付するハガキには例外なく全てコメントが書かれ、1件残らず電話確認することも大切な作業です。意義深くて且つ楽しく、そして年末を飾る忘年会的要素がなくてはなりません。また、昭和60年の第1回目のように合格者だけではこれも資格を手中にされ再出発に臨もうとされる皆様には、いまいち環境が不足です。「合格、誠におめでとうございます」と心から言葉をかけて下さる銃後の力も不可欠です。

 社会人といっても卒業式なる式典をしない訳にはいきません。試験執行機関による合格証書はそれとして、学校には卒業証書があります。それを授与してこそ私たちは出身校、母校として認められるのではないでしょうか。受験勉強の苦労が報われ、かつお世話になった講師の先生に謝辞が述べられる雰囲気作りも大切です。

 「合格者祝賀会は当然参加」の建前を是認した人しか講師に登用してこなかったことの成果が年輪を重ねるほど出てきました。

 人は自分のことを気にかけ心配してくれる人のことしか、気にかけ心配しないように出来ています。映像講義が学校経営の経費節減のためにいかに必要とはいえ、それは病院経営の省力化の過程で医師や看護士を映像化するのと一緒でこれほど馬鹿げた試みはありません。生徒や患者を犠牲にして、どうして学校や病院といえるのでしょうか。

 生講義を年間3千コマも4千コマもこなしていくのは大変な作業です。しかし、この厖大な業務を使命感をもって遂行し、合格された皆様に祝賀会を開催し、新しい門出をお祝いしてきたからこそ、神様は『同窓会(九栄会)』を授けて下さったのだと思います。

 また、このような学校だからこそ毎日のように「合格者の声」(11月30日現在3,104件)が寄せられるようになりました。

 学院で学ばれた生徒さん同士が結婚された時に仲人を引き受けさせていただきましたが、これというのもこの祝賀会がお二人の出会いの場だったからです。

 いわば、民間の学校(企業)が経営の軸足を大きく受講者(顧客)の側に転換していく過程で、先導するエンジンの役を果たしてくれたのがこの合格者祝賀会なのです。

 昭和60年の第1回目の祝賀会で、当時学院の顧問弁護士だった上田正博先生は「人にやったと言えるのは10年続けてからだ」と挨拶されました。10年目の平成6年の第10回祝賀会で先生は「今までの10年はあなたが習熟するに必要な期間で、20年やってこそ周囲が育つ」と檄を飛ばして下さいました。平成16年の第20回祝賀会では「20年で経営者と社員がしっかりと育った。あと10年頑張れば本物のお客様が根を張り、学院経営は磐石なものになる」と展望を語られました。創立36年、祝賀会30年を迎えた今日、私が師と仰ぐ先生は他界されおられません。しかし、この行事を遂行する限り私を導いて下さっています。

 さて今年は"思い切って"従来の立食形式を全席着座方式に改めさせていただきました。

 30年もの間、座らずに後輩にあたる合格者の皆様の門出のお祝いに馳せ参じて下さっている来賓をはじめとする関係各位の皆様へのささやかなクリスマスプレゼントと思っていただければ幸いです。

 明治天皇は陸海軍人に下し賜わる勅諭で、忠節・礼儀・武勇・信義・質素の5徳を御示しあそばされ、これを貫くにひとつの誠心(まごころ)を以ってすべきことを諭されています。曰く、「心誠ならされは如何なる嘉言も善行も皆うはへの装飾にて何の用にかは立つへき心たに誠あれは何事にも成るものそかし」と。

 「ある物」に満足せず、ついつい「ない物」に目がいってしまう昨今の世情にも拘らず、皆様はこの「誠心(まごころ)」という何ものにも代え難い宝物を備えておられるからこそ、本日この会場にお出でいただきました。

 成功したら「家系がいいから」といわれるヨーロッパとも、また「才能があるから」といわれるアメリカとも、はたまた「共産党員だから」といわれる中国とも違い、「誠実で努力したから」と評価されるのがわが国・日本です。

 国家資格と共に今日の卒業式・合格者祝賀会で一級誠実士、一級努力士の資格を取得され、今まで以上に事業に励まれ、国家社会に貢献する道を歩まれんことを切に念願する次第です。

 本日は誠におめでとうございます。


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