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修学旅行の目的(2) 国際環境との切り結び

ライセンスメイト篇

平成15年4月号「人と意見 シリーズ修学旅行 教程その2」

北朝鮮

 今年の我が国を取り巻く環境を語るに際して見落としてならないのはまず第1に「ならず者国家」北朝鮮の動向である。昨年末におけるIAEAからの脱退と核武装宣言、それに伴う国際的孤立化のますますの深まりと、その流れに反比例するかのように進行する金政権の凶暴化である。

 「人さらい」は言うに及ばず、「麻薬密売」「ニセ札作り」とおよそ国家が取り締まるべき三大犯罪を、政府の名のもとに白昼公然と実行してはばからない組織が一体近年このかたあっただろうか。反対勢力を抹殺し尽くした後の共産主義のおぞましさを決して軽視してはならないゆえんである。

南朝鮮・韓国

 次に注目すべきは南朝鮮・韓国の動向である。ここ最近の親北化・左傾化・反米化は決して偶然ではない。北朝鮮の指導のもと連綿と続けられた地下工作・地下活動の結果ととらえるべきであり、全ての発信源は平壌である。

 「反日」を国是として国民教育を行ってきた南朝鮮・韓国は所詮、虚偽の歴史に築かれた砂上の楼閣よろしく国内体制のいたるところにほころびが出はじめている。「日本時代はよかった!」との自然な声は遠からず認知されてくるに違いない。

大陸・支那

 三番目は大陸・支那の動向に目を向けてみよう。わが国・日本を寄生宿主とする軍事大国化・経済大国化は今しばらくは続くであろうが、わが国から戦後復興50年の富を搾り取るために社会全体に構築された嫌日・悔日・反日ネットワークはその極限まで達しており、今後の拡大は望むべくもない。

 加えて、華夷秩序のもと他国・他民族を侵略してやまないその好戦的性格は世界の嫌中・悔中・反中感情をいや応なしに高めていっている。「共産主義/建て前」と「拝金主義/本音」のはざまで激しく揺れ続ける独裁政権は、年を経る毎にその政権基盤を弱めていっており、連日のように各地で発生する反政府暴動やデモに対してなすすべをなくしてきている。であればこそ、現政権はますます「反日」のボルテージを高め国内引き締めの方向にむかっていくはずである。

台湾

 台湾については「一辺一島」のテーゼのもと台湾民族として支那の華夷秩序に異議を唱えた李登輝前総統の路線を守りつつ、国際社会の一員として復帰すべくその地歩を着々と固めつつある。世界一の親日国家・台湾とその国交回復なくして真の意味での東アジアの安定はない。

アメリカ

 米国との関係については、日米安全保障条約の堅持と国際的緊張の今日的高まりの中における具体的適用の模索が要求されている。わが国は西欧諸国と同様に米国との軍事同盟のもと共に長期的冷戦を戦い、20世紀の国際的奇形物であるソヴィエト連邦(=共産主義)を永遠に葬り去ったという軍事的勝利の自覚をもっともつべきである。反共のための先駆的法規範であるわが国の「治安維持法」の正しさが国際的軍事力を持って実証されたと見るべきであろう。東アジアにおいて冷戦を共に戦った盟友米国との関係においてはその同盟の片務性を改め、一日も早く双務条約にしなければならない。

まとめ

 以上、平成15年のわが国を取り巻く不可欠な5ヶ国についてその概略を展開してみたが、かような客体的条件下において政府として、国家として、民族としていかなる進路を選択すべきかは小泉政権に委任するとして、ここでは修学旅行の目的地としては台湾をおいて他にないということだけを言っておこう。自国民をして敵を作り、相手をさげすみ、憎しみをもたせることによってしか政権を維持できないような国(支那・朝鮮)に子供を連れて行って、何を学ばせようとしているのであろうか。担当の先生は国際環境としっかり切り結ぶ企画をたてていただきたいものである。