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内間なる者は其の官人に因りてこれを用うるなり(孫子第13篇/用間篇)

フェイスブック篇

平成26年10月28日

2ヶ月前の話ですが、大東亜戦争の戦没者遺族でつくる福岡県遺族連合会の新宮松比古(しんぐう・まつひこ)会長代行は8月15日、福岡市内であった県戦没者追悼式の挨拶で、靖國神社に合祀(ごうし)された所謂「A級戦犯」について「天皇、皇后両陛下のご親拝を阻害している要因と考えており、分祀すべきだ」と述べました。

しかし天皇陛下のご親拝は昭和50年を最後に途絶えており、戦勝国による復讐劇として演じられた極東軍事裁判(東京裁判)で所謂「A級戦犯」とされた14人が靖國神社に合祀された昭和53年との因果関係はありません。また知事が共産主義者であった奥田八二氏の時代に福岡県は中共の江蘇省と姉妹県省の契約を締結しましたが、新宮氏は県が定期的に派遣する大訪中団を継続的に南京大虐殺記念館に誘導したことにも関係しています。その功績あってかどうかは判りませんが現在は福岡県の外郭団体である(公財)福岡県国際交流センターの理事長におさまっています。

昨年の追悼式では用心深く両陛下がご親拝できる「条件整備」との表現にとどめておき、今回はその浸透を見極めてから分祀に言及したと思われますが、新宮会長代行は「遺族に残された時間は少なく(分祀に向け)粘り強く取り組んでいきたい」と述べるにとどめ、慎重を期して中共の意向への迎合とは言いませんでした。

福岡県遺族連合会長の古賀誠元衆議院議員はこの日、東京であった全国戦没者追悼式に参列し、福岡では新宮会長代行が挨拶しました。巧緻に長けた内間同士の絶妙な連携プレイといえます。

10月27日、福岡県遺族連合会が所謂「A級戦犯」分祀を決議しましたが、リーダーを選び間違えると如何に由緒ある団体でも方向を誤り亡国の道を転げ落ちるものです。昨日に至る前史を紹介しました。